布袋寅泰や手越祐也とのお騒がせ交遊も。国民的未亡人・安倍昭恵について考える【宝泉薫】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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布袋寅泰や手越祐也とのお騒がせ交遊も。国民的未亡人・安倍昭恵について考える【宝泉薫】

 

◼️電通OL時代は「宴会部長」を任されたほど酒と宴に目がないタイプ

 

 たしかに、彼女はファーストレディとしての「枠」からはずれるようなことをたくさんしてきた。いや「枠」だけではなく「羽目」をはずすようなスキャンダルも。たとえば、この発言の前年に報じられた布袋寅泰との浮気騒動だ。

 知人たちとバーで飲んでいるうちに大ファンだという布袋寅泰を電話で呼び出し、デレデレ状態に。相手の肩に頭をのせたり、首筋にキスしたりという姿を店中の人に目撃されてしまった。その後、彼女は「事実と違うところもたくさんあるんですが」としつつも「酔っ払っていたことは間違いありません」と釈明。ただ「主人は笑っていましたよ~」と、おとがめなしだったことも強調した。

 実際、電通のOL時代には「宴会部長」を任されたほど、酒と宴に目がないタイプ。米国・トランプ大統領(当時)との夫婦同士の会食では、ひとりだけ泥酔してしまったりもした。

 芸能人つながりでいえば、20年に手越祐也ら総勢13人で集まり、レストランで「花見」を行ったことも話題になった。折りしもコロナ禍が始まったばかりで、政府が花見の自粛を呼びかけていた時期。手越いわく「行ったレストランの庭の桜が、たまたま満開だった。せっかくなので写真を撮ろうよ、となった」とのことだが、外出して大勢で集まること自体どうなのかという批判も起きた。

 しかし、コロナ禍でもブレないのが、アッキー流だ。同じ頃、恒例化していたスキー旅行を実行しようとして、夫に止められていたことも報じられた。その名も「私をスキーに連れてかなくても行くわよ」ツアー。バブル期にヒットした映画「私をスキーに連れてって」をもじったもので、当初は地域活性化が目的(建前?)だったらしい。それが彼女と有志によるお忍び旅行のようになっていたという。

 そんな彼女の政治的モットーは「家庭内野党」。TPPや原発といった政策課題をめぐり、夫とは違う意見を述べたり、大麻解禁を主張したりした。

 16年7月にはインスタグラムに投稿した写真が話題に。「アベ政治を許さない」と書かれた紙を掲げる男性2名とのスリーショットだ。この投稿に、

「昨日はこんな人たちとも写真を撮ったり、握手をしてみました」

 という説明を添えた彼女はいつもの笑顔だったが、男性2名は困ったような真顔。それだけでもシュールなうえ、この6年後「アベ政治を許さない」人によって彼女の夫は殺されてしまう。世界中で毎日星の数ほど投稿されるインスタの写真のなかでも、これほどインパクトのあるものは珍しいのではないか。

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宝泉 薫

ほうせん かおる

1964年生まれ。主にテレビ・音楽、ダイエット・メンタルヘルスについて執筆。1995年に『ドキュメント摂食障害―明日の私を見つめて』(時事通信社・加藤秀樹名義)を出版する。2016年には『痩せ姫 生きづらさの果てに』(KKベストセラーズ)が話題に。近刊に『あのアイドルがなぜヌードに』(文春ムック)『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)、最新刊に『平成の死 追悼は生きる糧』(KKベストセラーズ)がある。ツイッターは、@fuji507で更新中。 


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